分身バトンを1年以上見続けた人による分身バトン対策
どうもこんにちは 最近PCを手に入れて調子に乗ってるやすりです
調子乗ってるついでに、分身バトンについて書かせていただきます
この記事は、私がCASに入り浸り、1年以上にわたって粘着している分身バトンのエキスパートであるうぃどるさん( @sv_tuebou )の対戦をもとに視察しております
↑彼は分身バトンで毎シーズンレート2000を達成しており、瞬間レート2位やレート2100を突破しているガチの強者ですので、彼をメタれば分身バトンをメタることになると思います(?)
目次
◎分身バトンについて
◎採用される起点作成要員とその対策
◎分身バトンペンドラーの型とその対策
◎バトンエースとその対策
◎裏選出について
◎最後に
◎分身バトンについて
ポケモンにおける運とは、盤面を一気に変化させる可能性を秘めた奇跡のようなものです
その奇跡を意図的に起こす、または起きるまで粘る戦い方をするために組まれた構築のことを、多くの人は運ゲーマンや、クソ害悪構築と呼びます
実力が運でねじ伏せられるので、ヘイトが溜まりまくりですね
そのうちの一つが分身バトン構築です
まあ詳しい説明は不要でしょう
とにかく躱す、躱して躱して一気にたたく、そのような構築です
では早速対策について書いていきます
〇採用される起点作成要員とその対策
対分身バトンでは、大きく分けて3つの勝ち方があります
そのうちの一つが、『起点を作らせないこと』です
起点を作らせずに、要であるペンドラーをつぶしてしまうのです
この方法は一番厳しい反面、一番簡単です
ではどんなポケモンが起点を作ってくるのでしょうか
うぃどるさん愛用のポケモンです
主に電磁波を撒き、置き土産で自主退場してペンドラーにつなぎます
準伝たる高種族値とタイプによる耐性、それとS実数値178から放たれる電磁波は安定した起点作りを可能にします
・技について
電磁波、置き土産は確定として、残り2つには吠える、光の壁、凍える風などが入ります
吠えるは身代わりで電磁波を回避したり、ラティを起点にしてくる不届きな輩に放ちます
光の壁は電磁波の入らない電気タイプ(ボルトやコケコ)の対策です
凍風は数が少ないですが、おそらくランドロスに対してのメタだと思われます
・持ち物について
電磁波を確実に当てるための広角レンズ
一撃で倒されないための気合の襷
挑発されても自主退場ができるアクZ
おそらくレンズ>襷>Zの割合でしょう
・ラティオスの対策
襷以外であれば、アーゴヨンのドラゴンZなど、上から一撃で倒す方法があります
そして重要なことは、次のペンドラーも一撃で落とさなければならないことです
ゲッコウガの悪の波動でラティを怯ませて突破したとしても、ペンドラーに一発耐えられて陰分身を積まれてしまい、結局は相手のペースに飲まれてしまいます
(分身バトン側からするとそこそこ辛いみたいですが)
置き土産に合わせて自主退場するという方法もあります
例えば置き土産に合わせてランドロスで大爆発をし、メガバシャーモやカプ・テテフなどを死に出して、出てくるペンドラーを上から一撃で倒します
うぃどるさんは、このムーブには手も足も出ないと嘆いていたため、おそらくこれが、分身バトンに対する最も手軽で簡単な回答だと思います
ほかには、カプ・コケコなど、ラティより速いポケモンで挑発を入れるのもよいでしょう
カプ・レヒレでミストフィールドを展開しつつ、挑発で裏のペンドラーをとめる動きには、あのうぃどるさんも幾度なく苦しめられています
また、置き土産をされるタイミングでメタグロスを投げ、クリアボディで能力ダウンを防ぎ、思念の頭突きでペンドラーを倒す動きも、難しいですが強力です
ただ、ペンドラーはかなりの物理耐久を誇るため、陽気グロスの場合乱数で耐えられ混乱の実が発動してしまうので、分身を積まれてしまいます
このポケモンはうぃどるさんと仲良しな、こちらも強者であるおかともさん( @gqr_e )提案の起点作成要員です
やることはただ一つ、カバルドンやカプ・レヒレ、ドヒドイデなどの吹き飛ばし、挑発、黒い霧持ちにすりかえで突撃チョッキを押し付けます
ほとんど初見殺しであるため、少し前まではグサグサ刺さっていたのですが、最近はほとんど通らず、すり替え読みの行動をとられています
ただ、電磁波やアンコール、自主退場(癒しの願い)を覚えるため、侮れません
チョッキすり替えに気を付けること、積み技をアンコールされないこと、電磁波を撒かれる前に倒すことを徹底すればよいでしょう
もちろん裏のペンドラーを見据えた立ち回りが必要ですが
とてもえっちでかわいいですね
蛇にらみによる麻痺撒きや、壁貼りはとても優秀です
しかし自主退場技がないため、逆に起点にされたりで数を減らしています
対策としては、上から身代わりや挑発をしたり、一撃で倒すことでしょうか
うぃどるさんはそのさらに上から蛇にらみを入れるためにスカーフジャローダなるものを使っていました
本人は弱い弱いと言いながら数多の身代わり持ちゲンガーやボーマンダを痺れさせてきました
起点作成をしてくるポケモンは他にもいますが、キリがないのでこのあたりにしておきます
◎分身ペンドラーの型とその対策
先ほどのポケモンたちが作った起点を盾に全力で陰分身を積みまくる分身バトン構築の要です
特性:加速により回避を上げながら次第に速くなり、身代わりで回避の試行回数を稼いできます
一度身代わりを残されたら最後、どんどん回避を上げてきます
分身バトンにおける二つ目の勝ち方が、『ペンドラーにバトンをさせない』です
分身バトン要員としてはバシャーモもいるにはいるのですが、バシャは剣舞や加速のみのバトンもあるため、分身バトン一点張りは危険ですので、今回は除外します
・技について
陰分身、身代わり、バトンタッチは確定でよいでしょう
残りひと枠ですが、岩雪崩か地獄突きのどちらかでしょう
岩雪崩はペンドラーが挑発をもらった時、怯みを狙ったターン稼ぎとして使われます
地獄突きは主にジャラランガと組ませて滅びの歌をカットしてきます
これについては後述するジャラランガで詳しく記述します
・持ち物について
混乱の実ほぼ確定でいいでしょう
身代わりをする回数を増やし、回避の試行回数を増やします
・ペンドラーの対策
上から順に有効だと思われるもの
黒い霧(カプ・レヒレ/ドヒドイデ/ミロカロス/ゴルバットなど)
もももももも。。。。相手は死ぬ
挑発を入れる(ミミッキュ/カプ・コケコ/カプ・レヒレ/ゲッコウガなど)
挑発を入れることでだいぶ有利になります
前述した通り、コケコやレヒレの挑発でかなり苦しませることができます
が、挑発を回避されたり、挑発が切れるまでに倒しきれなかった場合、上からバトンをつながれてしまいます
カミツルギのスマートホーンが一番自然に採用できるでしょう
しかし、カミツルギがいるともちろん警戒されるため、エースにジャラランガなど、カミツルギに強いポケモンが出てきたりします
ギルガルドの聖なる剣も同様です
呪い+鋼アタッカー(ミミッキュ/ジュナイパーなど+カミツルギ/メタグロス/ハッサム/ヒードランなど)
ミミッキュなどで呪いをして、分身の回数を減らさせ、後述しますが、裏にいるであろうピクシーを鋼技で粉砕します
ただ、結局分身は積まれてしまうため、有力ではありますが安定はしません
後だし(スカーフカプ・テテフ/スカーフウルガモス/スカーフアーゴヨンなど)
ラティなどが完全に仕事をしたあと、出てきたペンドラーはまず陰分身を積みます
このタイミングで一加速では抜けないポケモンを後投げして、75%に賭けるのも手です
ただ最近現れた身代わり警察により、裏にスカーフを持ってそうなポケモンがいると身代わりから入ってきたりするのであまり良い対策とは言えません
ハイボメガボーマンダ
普通のマンダの場合、地獄突きなんてしていると恩返しなどで吹っ飛ばされてしまうため、うぃどるさんはよく「ハイボ持ってんだろうなー」と言いながらハイボはないものとしての立ち回りをしています
そのため割と刺さりますが、うぃどるさんは真の強者なのでまれにハイボピンポ読み地獄突きとかしてきます、強いですね
1加速差程度なら数回加速しあう途中で素早さを抜くことが可能であり、裏のエースの上をとることもできるので、後投げからのフレドラ連打もありでしょう
Z技
ペンドラー側はバトンのタイミングを計られまいとするため、大抵は身代わり1回分の体力を残してバトンをします
バトンのタイミングで身代わりがはがれていた場合、必中であるZ技を打ち込んでエースを倒す、または致命傷を負わせることができます
ただ、もちろんZ技なんて最大に警戒されているので、打つタイミングはしっかりと見極めなければなりません
祈る
祈ります
このように、ペンドラーを倒すこともかなり難しいです
なので、意識すべきは『いかに陰分身を積ませずにバトンさせるか』というところです
バトンエースは身代わりで避けるのを待ち、躱したところで積み技をしてきます
エースに積む隙を与えないことが、後述する三つ目の勝ち方につながります
◎バトンエースとその対策
三つ目の勝ち方は『バトンエースに積み技をさせない』です
ペンドラーが積み上げてきた回避率を盾に能力を上げ、全抜きを狙ってきます
これの阻止方法は、技を外さないこと、つまり運ゲーです
ここまで展開されてしまうともう祈るしかありません
しかし、分身バトンの勝敗の多くはここで決まります
後述しますが、例えばピクシーですと、チャージビームを打ってCを上げてくるため、こちらのポケモンがアシストパワー圏内になる前に技を当てまくるといった本当に運による戦いが始まります
注意したいことは、みんな共通して身代わりを所持しているということです
身代わりを残されたらほぼ終わりなので、よっぽどでない限り交代は控えましょう
バトンエースは最後に出てくるため誰が潜んでいるのかわからないと思います
しかしこれらのポケモンはみな何かの対策枠として採用されているため、使い手にもよりますが、実はある程度予測が可能です
こちらもまた、うぃどるさんの選出をもとに視察していきます
ピクシー
主に呪いによるダメージをカットするためだけに存在します
ミミッキュなど、呪いをしてきそうなポケモンがいればほぼ確実に選出するそうです
技はアシストパワー、チャージビーム、身代わり、月の光が一番強いといわれているため、この4つだと思って立ち回るとよいでしょう
持ち物は食べ残しが理想ですが、オニゴーリなどに取られていると呑気のお香を持ってる時もあります
ペンドラーの加速と分身がないと火力が全然足りないため、早々にバトンをさせ、チャージビームでCを上げられる前に鋼や毒技で倒してしまいましょう
うぃどるさんはメタグロスやハッサム、ヒードランなどのポケモンによく泣かされていました
ほかにもバンギラスやブラッキーといったチャージビームを受け切ってもまだ生き残れる悪タイプのポケモンも、対策なりうるでしょう
バンギラスと地面ポケモンをくるくる回されてPPを枯らされるのがつらいとよく嘆いていました
ゲンガーやアシレーヌ、ニョロトノなどの滅びの歌を歌ってきそうなポケモンがいると出したくなるそうです
ペンドラーの地獄突きと合わせて、滅びの歌などの音技をカットしてきます
滅びの歌でバトンをみてる方は要注意です
技は腹太鼓、身代わり、ドレインパンチ+1です
あと一つはドヒドイデやギルガルドをい意識して地震を採用していたり、分身ミラー対策に燕返しを入れていたりします
持ち物はノーマルZで、腹太鼓Zをしてきます
よくブレイジングソウルビーストを警戒した立ち回りをする方がいらっしゃいますが、BSBでは全抜きするための火力が全然足りないため、分身バトンではまずありえません
格闘と地面の範囲はとても広く、まともに受けきれるポケモンはクレセリアか特性:天然のポケモンぐらいではないでしょうか
腹太鼓を積まれてしまうとほぼ終わりです、技を当て続けましょう
元祖オニゴーリ対策です
必中である電撃派を採用することで害悪ミラーに強く出られます
ほかにも受けループ対策としても一役買っていました
レヒレの選出は抑制できましたか…?
竜舞からの頭突きで怯ませて力押しする枠でしたが、ジャラランガに席を譲りました
普通のボーマンダに回避がついたと思ってください、恐ろしいですね
こいつもよく対受けルに駆り出されていました
特性の型破りを駆使して、剣舞つけあがるで全抜きをするヤンキーです
つっぱり(弱い)でオニゴーリを粉砕したりしてました
前までは力押しするポケモンがエースを張っていましたが、最近は分身バトン対策対策のついでにエースを張ってる感じですね
先ほども書きましたが、ここまで来てしまうと本当に運勝負になってしまうため、普段からゴミ拾いなど善い行いをして、徳を積むことが大切になってきます
◎裏選出について
偉大なるうぃどるさんは分身バトンが通らない場合を考慮し、裏選出を組み込んでおります
アローララッタやアギルダーで命がけをし、ラティで電磁波置き土産を行い、ラストのオニゴーリで戦うという戦法です
では1匹ずつ見ていきましょう
命がけの読まれにくさが買われて採用されていました
こだわりスカーフを持たせて上から1匹落とします
HP実数値が182であるため、それ以下のポケモンは注意です
器用なことにすり替えを覚えるため、スカーフを押し付けられるというところも覚えておきたいですね
残りの技ですが、怒りの前歯など採用していたみたいですが、使われているところは見たことありません、ないと思ってよいでしょう
なんとうぃどるさんはこのラッタと共にレート2000まで上り詰めています、すごいですね
ラッタが解雇されて採用されました
HP実数値は187、素早さ実数値は216と、命がけをするために生まれたといっても過言ではありませんね
そのため命がけは読まれてしまいますが、高い素早さからのあくびやどくびしによるサポートも可能なため、腐りにくいです
あくびは命がけをゴーストポケモンにすかされた後の起点回避、どくびしはおそらくオニゴーリ対策でしょうか
特性のかるわざも相まってかなり早いので注意が必要です
4つ目に守るやアンコールを採用しているため、悠長なことはできませんね
気合の襷を持たせていることが多いため、ほぼ仕事はされてしまいます
ラムミミッキュなどが最適解でしょうか笑
みんな大好き氷の塊オニゴーリ!
命がけと置き土産によりラス1となっているため、吹き飛ばしでの対策ができません
ラティが作った起点を元にムラムラします
そして厄介なことにうぃどるさんは挑発を採用しています
そのため分身バトン対策として優秀なレヒレやドヒドイデに強く出られます
ムラっけでSを上げられてしまうとゲンガーの滅びの歌も上から止められてしまいます
さらに言うと滅びの歌はジャラランガで止められるため、選出がかみ合わなければ悲惨なことになります…
分身バトンを見つつ、こいつを対策するのは至難の業でしょうが、スマホや聖剣、ロクブラは相変わらずきついみたいなので、そちらで対策しましょう
◎最後に
ここまで分身バトンについて書いてきましたが、実は四つ目の勝ち方が存在します
それは『2種類以上の対策をとること』です
例えばペンドラーに呪いを入れた後、別のポケモンで滅びの歌を入れると分身バトン側は対処しきれず死んでしまいます
こうなってしまうとどうしようもないので、分身バトン側はある程度絞った(例えばミミッキュの呪いを切る)選出をしてきたりします
なので、対策されてるだろうなと思っても、意外と深読みされて刺さったりするので、あきらめずに自慢の害悪対策をぶつけていきましょう!
それともう一つ、勝ち方ではないのですが、分身バトン自体数を減らしているため、そのものを切った構築を組んでしまうのも大いにありです
ただどうしても害悪が許せない死んでしまえとお思いの方は、ぜひクソ害悪運ゲーマンの駆除をお願いいたします
分身バトンに対する絶対的な対策は残案ながらありません
しかし、すべてを同時に対策することは不可能なので、選出や立ち回りで穴を突くことが真の分身バトン対策といえるのかもしれません
長くなりましたが、以上で分身バトンについての記述を終わらせていただきます
ここまで読んでいただき、ありがとうございました
じゃあ俺はこれで